カスタマイズしたQua tab PXを、いよいよ祖母に渡して使ってもらった。はじめは「こんなものもらっても困るわ」と言って戸惑っていたが、地図や動画を見ているうちにすっかり気に入ってもらえた。
誤算だらけ
とりあえずは良かったが、いろいろ誤算も多かった。
説明書を読まない
自作した説明書はほとんど読んでもらえなかった。祖母は意外と冒険心があって、分からないなりにいろいろ弄る方が性に合っているようだ。まあ僕の想像があまりにもずれていて、それをもとに作った説明書を読まれるよりは都合が良いという皮肉な結果となった。
画面タッチが難しい
祖母にとっては、まず画面のタッチからして難しい。爪が長いのでそもそも押しづらく、強さの加減も分からず、手がぶれるのでタッチしたつもりがフリックになってしまうことも多い。操作に使う指以外が触れるとうまく操作できないことは早々に理解してもらえたが、つい触れてしまうことも多かった。タッチペンを使ってもらってもあまり改善せず、この辺は慣れてもらうしかないな。
というわけで当初予定していた文字入力は問題外だったので、音声入力に切り替えた。はじめからこうしとけばよかったわ。
ホーム画面とそれ以外の区別が付かない
Googleアプリの場合、アプリを起動すると右上にマイクのアイコンが表示されて、それをタップすると音声入力できる。祖母には(当然と言えば当然だが)ホーム画面とそれ以外の区別がなく、ついホーム画面でマイクのアイコンを探してしまう。音声入力しか使わないなら「音声入力」アプリをホームに配置した方がいいだろう。
祖母はYouTubeを見ながら歌えることが一番うれしいようなので、無理にインターネットを活用してもらおうとせず、YouTubeアプリの使い方を覚えてもらった方がいい気もする。
ホーム画面とそれ以外の区別がないということは、ホームボタンと戻るボタンの区別もつかないということだ。戻るボタンはAndroidの大きなメリットだと思うが、今のところは似たようなボタンが二つあって混乱を招いている。この辺をどう説明するかは悩みどころ。
充電が難しい
充電ケーブルは事前に裏表を気にせず挿せるタイプを用意してあったが、ただでさえ小さいmicroUSBの扱いは祖母にとっては難しすぎた。というわけで、端子をマグネットに変換できる商品を買った。
ケーブルの抜き差しよりは圧倒的に楽だ。はじめからこれにしとけばよかったわ。
*画像のKindle Fire HDX 8.9では問題なく使えたが、PS4のコントローラーは端子が緩くて使い物にならなかった。
*分かりやすいように分厚いタイプを買ったが、薄いタイプもある。

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決めつけは止めようと思った
僕の予想が良くも悪くもだいたい合っている前提でことを進めても通用しないことはよく分かった。やっぱり実際に使ってもらわないと分からない。良くも悪くもと言うのは、僕の予想以上に理解できることもあったからだ。「どうせ説明しても分からないだろう」というナチュラルに見下した決めつけは、これに限らず止めようと思う。
帰りがけに、「それじゃあこのお金を渡さないとね」と祖母が言うから、「(さっきもプレゼントって言ったじゃん)ほんとにいいよ、みんなからのプレゼントだから」となだめるように言った。そしたら、お遣いを頼まれて途中で買って行った洗剤のことだった。