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はじめての面接授業

放送大学のこと

僕は放送大学に3年次編入という形で入学したので、スクーリング(面接授業)を受けなくても卒業することができる。でも認定心理士を取得しようと思うと、心理学実験の科目を面接授業として受ける必要がある。そろそろ受けておきたいと思って2つ登録したら運よく両方とも当選して、先週末にはじめての授業を受けてきた。

大まかな流れとしてはまずガイダンス的なものがあって、あとは 実験 → 集計 を繰り返す。今回は4つの実験を行った。それぞれは心理学の勉強をしていればどこかで目にするような基本的で簡単なものだが、それを実際に体験すると意外と奥が深いことが分かったり、結果を統計的に処理することで全体の傾向が見えてきたり、それを自分と比べることができたりして面白かった。

でも心理学に興味があって知識も少なからずある集団だからだろうか、セオリー通りの結果が出ずに先生は困っていた。科目の説明には「 心理学の科目を4単位ほど取得済みであることが望ましい」とあるが、興味さえあればむしろ知識はない方がいいんじゃないかと思う。

前提知識としては統計の基礎のほうが役に立った。今回は後日提出のレポートにt検定を使うことが必須。授業中にそのための説明があるがあれだけで理解できる人はまずいないだろう。

そのレポートを作成するのに思いのほか時間がかかりそうで、授業が終わって実質半分といったところか。実験を4つやったからレポートも4つ。提出期限は3週間後だから人によっては結構きついだろうな。僕は暇だが今学期中にあともう1回ある。

半ば義務感から面接授業を受けたが、面白かったし、慣れないところへ行って知らない人の中で授業を受けるということ自体が新鮮だった。

記憶に関する実験中、早く終わった人たちがざわつき始めた。それに気を取られた瞬間に、僕はそこで覚えるすべての単語を忘れてしまった。腹が立った。でもそのあと、ざわついたうちの一人に助けられたことがあって、その人たちに対する印象はがらりと変わった。

それだけではなく、ざわついてくれたことに感謝までし始めた。短期記憶と注意は密接に関連しているという「作動記憶」を実感できたこと、実験で知りたい部分だけを操作することの難しさに気づけたこと。

「何事も経験」とよく言われるけれども、やっぱり人と関わることに関してはその経験が豊富な人ほど強い。かすれた刷毛で何度も塗っているうちに、その色で塗りつぶされていくイメージ。

ある意味「人中毒」であり、人と関わることのプロフェッショナルでもある多くの人と比べれば僕は未熟だが、その分、客観的に見れば小さな経験からも多くのことを学ぶことができる。

今回の短い期間の間にも小さな失敗をいくつもしたが、脳の意識できない領域も、それを受けて勝手に適応していってくれるだろう。

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