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本当に一人でいることが好きか

心のこと アルバイト

 アルバイトを始めて3週間がたった。アルバイト先には同年代の人たちが多いが、まだ打ち解けて話せる人はいない。自分から話しかける勇気が出ない面もあるが、本当に話したいかと考えると「一人が気楽でいいや」と思ってしまう。でも「一人はみじめ」という思い込みが邪魔をする。

  最近読んだ数冊の本は、(特に意識しなかったが)進化論が共通のテーマになっていた。そして、個体のために遺伝子があるのではなく遺伝子のために個体があるという点でも共通していた。遺伝子が受け継がれていくことが最大の目的だから、それさえ達成できれば個体の都合はどうでもいい。成虫になって間もなく死んでしまう虫もいるが、遺伝子はすでに次の世代に受け継がれているので問題ない。天敵を見つけると警戒コールを発する(逆に見つかりやすくなる)動物もいるが、それで多くの個体が助かれば遺伝子も受け継がれやすくなるので問題ない。

  人間も動物の一種という意味で基本的には同じだが、より柔軟な対応のために知性を持った。それは遺伝子の目的を達成すると同時に、異なる目的を持つこともできるようになった。(分かりやすい例として避妊が挙げられている。)

 その考えに則れば、本能と知性の葛藤が多くの悩みを生み出しているように感じる。群れから孤立することは生存に不利になるから、脳が不安感を与えて修正を迫る。人間社会だって動物である人間が作ったものだから、同じように他の個体との関わりを避ければ生きづらくなる。でも動物の群れとは違って複雑だから、一人のほうがいいと感じる状況も出てきてもおかしくない。その割には本能である不安は人一倍強く感じるから、なんかいろいろ矛盾してる気がする。

  人間は動物の一種で、人間の生活も本能が知性によって形を変えたものに過ぎないと思うと、じゃあ何のために生きてるんだ?となってしまう。だからと言って自殺を考えるのは、「物に縛られない」と言いつつ物を減らすことに執着しているミニマリストのようで違う気がする。

 まあ、今後どれだけ知識を取り入れて考えることができたとしても、結局のところ自分で折り合いをつけるしかない気がする。だから遅かれ早かれ、分からないことを分からないままにしておくスキルが必要になるかもしれない。