ひきこもりから自立を目指す

日常や心境を記録中・・・

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失望

 夕飯を作ったり洗濯物を取り込んだりといった家事の一部は僕がやっている。でも母が仕事を年末で辞めることになっていたので、僕もそのつもりで行動してきた。今はそんなに忙しいわけではないが、放送大学で勉強を始めたり徐々に外に出るようになったこともあって、毎日まとまった時間を割くことに嫌気がさすこともある。

 母も僕がいろいろ行動していることを知っているので、数日前に「大変じゃない?」と聞いてきた。僕が「もうすぐなくなるでしょ?」と聞いたら歯切れの悪い返事が返ってきた。これはダメなパターンだと思ったら案の定、「1月いっぱいで辞められることになった」と、さも元々その予定だったかのような言い方で、年末に辞められないことを今日知らされた。

 そもそも辞めると言い出した半年前は11月の予定だった。それでもずいぶん先だなと思ったが、それがいつの間にか年末になって今度は1月末になった。いろいろ話を聞く限り、新人が入ってきても同僚がいじめるのですぐに辞めていってしまうらしい。でもその同僚は仕事ができるので社長も強く言えない。そもそも社長はめったに会社に来ないという。

 僕は母からそういう話を聞かされるたびに「お母さんが我慢することはない。さっさと辞めてしまえ」と偉そうなことを言う。そうすると母は決まって「でも子ども相手の仕事だから...。」「今はまだおばあちゃん(隣の市に住む父方の祖母)が元気でいてくれるから...。」と返してくる。

 しかし最近祖母が手術をして、退院したものの調子が悪い。今は父が泊まっていて、それがいつまで続くか分からない状態。そうしたら今度は「おじいちゃん(母方の祖父)が元気でいてくれるからありがたい」と言い出した。「さすがにそれは関係なくないか」といったら「やっぱり心配でしょ」という話になったがそういうことではなくて、そもそも仕事を辞める一番大きな理由は祖母の体調を気遣ってのことだったはずなのに。

 これで母が辞められない理由は一つになってしまったわけだが、それも本当の理由ではないことは分かり切っている。その証拠に子ども相手の仕事だと具体的にどう困るのか追及を始めると、「やっぱり社会っていうのは云々。まあ、社会に出ないと分からないだろうけどね。 」というようなことを言って逃げられてしまう。ずるい。

 失望して黙っていたら、「自分が決めたことだし」とか「やっと望み通りの形で辞められそう」とか「有給も消化したいし」とか、聞いてもないのにやたら饒舌になっていろいろ言ってくる。身近な家族である僕にさえ本心を出すことができず、周りの人のせいで自分は我慢しているみたいに受け取ってもらおうと必死に言い訳を繰り返す母を見ていると悲しくなってしまう。

 相変わらずイライラする部分もあるが、母なりの精一杯が今なんだと思えるようになったことは成長だと思う。自分の現状を受け入れられるようになったことで自己否定することが減って、それに合わせるように他人を否定することも目に見えて減った。でも入れ替わるように痛々しさが目に付くようになってそれはそれで苦しい。