自炊生活開始 DR-C225Wを買った
今年はいろいろなものを捨てたので、狭いなりにも快適な部屋になってきた。さらなる高みを目指そうと、本や書類を電子化するためにドキュメントスキャナーを購入した。
DR-C225W

Canon ドキュメントスキャナ imageFORMULA DR-C225W
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2014/07/11
- メディア: Personal Computers
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複数枚の原稿を同時にセットできたり両面読み取りに対応していることはもちろん、自炊となると、重送(複数枚が重なった状態で送り出してしまうこと)したときに検知してくれる機能が必須になる。逆にそれさえ満たしていればあとはソフト次第でどうにでもなると思う。
DR-C225W の最大の特徴は排紙スペースをとらないこと。読み取った原稿がUターンして前面に排紙される。本の表紙やカードなど原稿が曲げられない場合は、本体横のレバーを切り替えることで下方向に排紙できる。
本を裁断するための道具たち
・カッティングマット
折りたたむことができるので、A3サイズながらA4サイズに収まる。継ぎ目は全くと言っていいほど気にならない。実際に作業してみると5ミリ間隔のグリッドが役立った。
・定規

シンワ測定 アルミ直尺 アル助 30cm シャンパンゴールド 65417
- 出版社/メーカー: シンワ測定
- 発売日: 2012/09/10
- メディア: Tools & Hardware
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滑り止めは必須。Amazonで一番売れているものは微妙に曲がっていることがあるらしいのでやめた。
・ロータリーカッター
1cm強の厚さまでは分割せずに裁断することができる。一度垂直に刃を入れればその軌道をなぞるようにして切ることができるので断面がきれい。慣れれば数往復で切断できる。奥に動かすときに少し力を入れることがコツかもしれない。
本を分割するときには普通のカッターがあったほうがいい。 あとはスキャナを掃除するためにウエットティッシュとブロアー、マットについた切りくずが取りづらいのでガムテープが個人的には必要。
スキャナの設定
解像度
400dpiにすると読み取り速度が目に見えて遅くなるので300dpiを選択。OCRの精度は300dpiあれば十分らしい。300dpiまでは「モアレ除去」が選択できるがこれも遅くなるので「なし」のまま。
傾き補正
搬送時に傾きを検知するタイプと、読み取った画像から傾きを検知するタイプがある。後者の方が正確に補正できそうな気がするが、文字が少ないページで誤動作しそうなので前者にした。
裏写り/地色除去
裏写りがあったり紙が多少変色していても真っ白に補正してくれる。当然明るい部分の階調は失われてしまうので、白黒はっきりした原稿以外には使えない。
OCR(文字認識)
検索できるようになることは大きなメリットだと思う。あとから編集することもできるが、「OCR情報を付加する」にチェックを入れておくだけでリアルタイムに処理してくれる。
重送検知
初期状態で「超音波で検知」がONになっている。めったにあることではないが、今のところ100%検知してくれていて、ページ数チェックはしなくてもいいんじゃないかと思うほど。
上記はカラー用の設定で、白黒用の設定では「カラーモード」を「256階調グレー」にして「裏写り/地色除去 」にチェックを入れるか否かで2つに分けた。カラーモードについてはこれ以外にもいろいろ選択肢があって分からないが、今のところこの3パターンだけで事足りている。
余白の削除
傾き補正をしても余白は少し残ってしまうので、いかにもスキャンしました感が出てしまう。
出力前にすべてのページを選択して上下左右を2%削ればほとんど気にならなくなった。
表紙の扱い
表紙だけカラーだったりサイズが違ったりすることが多いので、基本的には別に読み取ってPDF化した後に、付属の「eCopy PDF Pro Office」を使って結合することにした。ページタブを選択した状態で、任意の場所に表紙ファイルをドラッグ&ドロップすればOK。
右綴じの本であれば、ついでに ドキュメント > ドキュメントのプロパティ > 読み取り中 から「右エッジ」を選択。
ビューア
出来上がったPDFファイルは、 Lavie Tab W で閲覧している。
Drawboard PDF というアプリはデジタイザにも対応していて、これで完璧だ!と思ったら右綴じと縦書きに対応していない。Windowsではこの右綴じや縦書きが鬼門で、デスクトップアプリも含めていくつか試した中で両方に対応していたのは、標準アプリの「リーダー」と「Pico Viewer」のみだった。「Adobe Reader Touch」は縦書きには対応しているのに右閉じには対応していない謎仕様。
リーダーは一応デジタイザに対応しているしマーカー機能もあるのでメインで使っていくことになると思う。
これ以外には「瞬簡PDF タッチ」という製品が気になっている。
電子化のメリット
僕は全然本を持っていないと思っていたが、それでも電子化したいものは30冊くらいあった。これらが占拠していたスペースが空くだけでも十分メリットを感じられる。それからクラウドストレージにバックアップできたり、自由な姿勢で読むことができたり、本文検索ができたり、電子化するメリットは多い。
あとはビューア次第かな。やっぱりアプリの豊富さや画面の比率から言って、タブレット端末の中では iPad が一番向いている気がする。
追記
タブレットを買い替えた。
DR-C225Wへの不満
最後にネガティブな点をいくつか。
まずACアダプタが大きすぎる。ノートPCのACアダプタと比較(左)。
本機にはWi-Fi機能があるが、現状ではWindows10に対応していないらしい。設定までは問題なかったのに、いざ使用しようとすると「ネットワークエラーが発生しました」というエラーが出てしまう。もしかしたら正式には対応していないという意味で僕の環境に問題がある可能性もあるが...。
あと注意点として、本体後ろのワイヤレススイッチが初めからONになっていて、その状態だとUSBでPCにつないでも認識しない。