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【画像多め】五色県民健康村健康道場に行ってきた感想

放送大学の教材が到着するまでの期間を利用して、数か月前からずっと気になっていた「五色県民健康村健康道場」という、淡路島にある絶食施設に行ってきた。

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急だったので個室の空き部屋がなかったが、どうしてもすぐに行きたかったので相部屋にした。3人部屋(洋室)にしようと思ったところ、すでに2人入所していて5人部屋のほうが広いと教えてくれたので、そちらを選択。コースは9日間(8泊9日)で組んでもらった。

行きは夜行バス

節約のために行きは夜行バスを使った。しかしいざ寝ようと思ったら、どう姿勢を変えても落ち着かない。結局ウトウトしては起きることを繰り返して完全に寝不足。さらに首を痛めてしまって、入所後も3日間くらい引きずってしまった。

車内は終点の三ノ宮まで消灯されたままなので、カーテンは不用意に開けられない。景色を見るにも気を遣う。でも、ちょうど朝日が昇る時間帯に大阪を通ってきれいだった。

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神姫バスの乗り場

三ノ宮バスターミナルで降りた後、五色バスセンターに向かう神姫バスの乗り場に向かう。少しわかりにくかったので、事前に確認しておいたらよかったと思う。

乗り場案内|高速バス(路線バス)/神姫バス

5人部屋の様子

教えてもらった通り、5人部屋はとても広く開放的だった。

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南向きなので朝から明るく、ベランダに出れば夕日も見られる。

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僕は運よく窓側だったので、雲を見ながら寝転がって過ごすことができた。

でもリラックスが一番の目的なら、相部屋はありえないと思う。特に気になったのは音。同室にいたすべての人がいびき持ちで、独り言を言う人もいた。一応、事務所で耳栓が買えるので安心(?)

幸いにも、部屋を出て正面の階段を上がれば読書スペースがあり、下ればDVDコーナーとロビーがある。日中はもちろん、早く起きてしまった場合にも、居場所には困らなかった。

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ソファからの眺めがなかなかよい。

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あと潔癖には辛いと思う。僕はそんなに神経質な方ではないが、同室の人が体をボリボリ搔いている音が聞こえてきた後に触ったドアノブにはできれば触れたくない。トイレに行ったあと手を拭かない人がいて、濡れていることもあった。

それでも、身の上話をしてくれた人がいて面白かった。入所が初めてだったから、いろいろ教えてもらえるのもありがたかった。

相部屋の最大のメリットはその安さだと思うが、学生なら5人部屋に限って学割がある。

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各部屋の配置

ちなみに道場は「第一道場」と「第二道場」が2階の渡り廊下でつながっていて、5人部屋がある「第一道場 」の居室は洋室に、「第二道場 」は和室になっている。

部屋の向きは以下の通り。
特別室 : 北向き
洋室1人部屋 : 北 or 南向き
和室1人部屋 : 東 or 西向き(?)
和室3人部屋 : 不明
洋室3人部屋 : 北向き
洋室5人部屋 : 南向き

北向きの部屋からは海が見える。南向きと西向きからは中庭。東向きからは木。

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各講座が開かれる部屋は「第二道場 」に集中しているので、和室が便利(徒歩数秒)。食堂や風呂場は「第一道場 」にあるので洋室が近い。いずれにしても大した距離ではないが。

洗濯場は1階の離れにある。

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入所中の食事

入所期間の前半が絶食(ファースティング)期間で、後半が復食期間。絶食中に口にできるものは、特製のジュースと2000cc以上の水、加えて僕の場合は夜食(ジュースとクッキー)が出た。

特製のジュースは、牛乳にジャムを入れたものを薄めて少しおいしくした感じ。

水は入所時に容器とコップを受け取って、給水所まで汲みに行く。水以外にもお湯とお茶から選ぶことができる。ベテランらしき人は、水筒を持参していた。

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夜食の出る条件は分からない。入所期間中、僕を含めて数人しかいなかった。

復食は和食(おかゆ)と洋食(パン)。基本的に薄味だが、絶食明けということもあってかとにかくおいしかった。特に復食1回目は感動的なおいしさ。今まで食べた中で一番かもしれない。

入所中の変化

体重、血圧、脈拍、体温、ケトン体(尿)を毎日計測して経過表に記入していく。グラフを書くために、3色ボールペンが必要。僕は事務所で買った。

体重の推移

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復食期間に水を多めに飲んだので戻りもやや大きいが、約2kg減少した。減量が目的ではないけれども、グラフを見ると達成感が湧く。

充実感テスト

今回一番期待していたのは気持ちの変化だったが、絶食3~4日目に訪れるという「さわやかな朝」は残念ながら迎えることができなかった。しかし4日目の夕方くらいから妙に気持ちが穏やかになって、それまであったイライラが消えた。それは充実感テストの結果にも表れている。

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入所時に簡単な健康診断をしてもらえるのが、普段縁のない僕にとってはありがたかった。血液、尿、心電図を検査してもらえる。

外出について

ワゴン車

復食3日目に、ワゴン車に乗せてもらって外出できる許可が出た。この日の行先は風車(風力発電機)。

特に何かあるわけではないが、普段目にする太平洋と違って波が小さく穏やかなのが印象的だった。

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寒かったこともあって同乗者たちも早々にワゴン車に戻り、予定より30分くらい早く帰った。浜辺と反対側に港があったので、そちらの方が面白かったかもしれない。

散歩

次の日には、道場から近くの神社まで散歩できる許可が出た。近くと言ってもゆっくり歩いて片道20分ほどの道のり。

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この日はいい天気で、秋らしい田んぼが広がっていて癒された。

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庭はいつでも散歩できる。あちこちにベンチがあってよい。

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カウンセリングを受けた

希望する人は、条件をクリアするとカウンセリングを受けられる。

条件は以下の二つ。
・指定されたDVDをすべて見ること
・指定された本を読むこと

DVDについては、1日に2度あるDVD講座に参加していれば最短3日で一通り見ることができる。個人的に借りることも可能。同じものが公式ページの「リバウンドさせない心身医学」から見られる。
FireFoxからだと見られないが、ファイルを保存すればOK

本は「自分発見の処方箋」というものを借りる。 この本は絶版になってしまったらしく入手は困難だが、内容は動画と大体同じ。

ここで登場する「性格分析」は、きちんと理解して自分のものにするまで、少なくとも3年程度かかるそう。 僕もカウンセリングを受けて初めて、その難しさを実感した。

カウンセリングは、ひたすら性格分析の理解を深めるために行われる。

性格分析の基本

分析には、一見すると冷淡だと感じるほど自分を客観視することが求められる。しかし大切なのは自分の性格の理解と「充実感」であって、どんな性格であっても変える必要はないという、とても優しいものだ。むしろ変えようとすることはストレスになって逆効果だという。

性格分析ではまず、心をA~Eの5つの要素に分けて見る。
A : あなたは間違っている
B : あなたは正しい
C : 合理性
D : 自分は正しい
E : 自分は間違っている

AとBは社会性で、DとEは本能。赤ちゃんの頃はDとEしかないが、成長するにつれてA~Cを身に着けていく。その過程で様々なタイプに分かれるというのが基本的な考え。

ここで重要なのが、「充実感」(生きている実感)。これ次第で、性格の良い面と悪い面、どちらが出るか決まる。例えばBについてみると、充実感が高い時は人の幸せに喜びが感じられる良い面が出るが、低い時は打算的な優しさに変わる。

この考え方は新鮮だった。充実感次第で真逆の性質が出るなら、性格を変えようとすることがとんだ見当違いだということが分かる。

バラバラさん

僕の分析結果はAとEが強い「バラバラさん」タイプだった。

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Aが高く充実感が低いと、攻撃性が出てくる。人の欠点が見えるし、自分の欠点も見られていると感じる。まさに、これまでの僕そのものだ。

しかし逆にAが高くない人は、たとえ充実感が低くても、人の欠点はあまり見えないということになる。僕がどんなに自分の欠点を見られていると感じても、あくまで思い込みに過ぎない、仮にいたとしても、Aが強くて充実感が低い人のみということが分かる。

Eは充実感が低いと不安として出てくる。しかし、人の不安を理解できるという長所にもなる。僕もこれを生かしたいと思っていたし、カウンセリングをしてくれた方もこれからの時代とても大切なことだと言ってくれて励みになった。

言いようのない抵抗

こんな感じで分析結果は驚くほどよくあてはまるし、納得もできるのに、なにか言いようのない抵抗を感じた。今までありのままの自分を受け入れようとしてきた僕にとっては「生かされてる医学」も含めて理想的なはずなのに、素直に受け入れられないのが自分でも不思議だった。

あとから考えてみると、「こんなシンプルに割り切れてたまるか」という気持ちが大きいように思う。これから心理学を本格的に学ぼうとする意義が揺らいでしまう気がするからかもしれない。それに性格を変えようとすることが、僕には楽しく感じられる気がしてならない。

まあ、まだ理解できていないだけな気もする。とりあえず、納得できるところから利用させてもらおうと思う。

ちなみにカウンセリングは1回の入所につき1回だけ。

まとめ

普段自室にこもっていることが多い僕にとっては外出すら一大イベントなのに、はるばる淡路島まで出かけて行って、9日間も他の入所者たちの中で過ごしたことは、貴重な経験だった。

その中で特に強く実感したのが、いろいろな人がいるということ。それぞれ違う世界観を持って生きているということが実感できたのは大きな収穫だった。

そうすると、自分にとっての自分と、他人にとっての自分は一致しない方が自然ということになる。人からの評価を当てにしても仕方がないということが、やっとわかってきた気がする。

何かが劇的に変わったわけではないが、「大丈夫僕も生きていける」という希望みたいなものが今はある。

「我ながら思い切ったことをした」とようやく気付いたのが帰りの新幹線の中。行動を起こせたことが自信にもなった。

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