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いろいろな人がいるんだな

本格的に勉強を始める前に、ちょっと本でも読んでみるか。そう思って図書館から「よくわかる 臨床発達心理学」という本を借りてきて、時々読んでいる。

その本の中盤からは、様々な「障害」について書かれている。そこでダウン症について書かれた章の、最後の部分が心に刺さった。

一口にダウン症といっても、そこには様々な個性があります。ダウン症特有の顔つきをしていますが、どの人も親や兄弟に似ています。ひとなつこいとか、愛嬌があるとか、それでいて頑固だといわれますが、性格もみんな違います。ダウン症の人と会うと、そこには、「ダウン症の人」とひとくくりにされてしまう人がそこにいるのではなく、かけがえのないその人の人生を生きているだけだということに気付くと思います。ダウン症を生きるということは、あなた自身があなた自身のかけがえのない人生を生きることと変わりないことなのです。(p81)

今まで、ダウン症の人に個性があると考えたことがなかった。障害者に対しては、ただ優しい目を向けていればいいものと思っていた。理解がある方だと、自分で思い込んでいただけに恥ずかしい。

ダウン症は1000人に一人の割合で出生すると、この本には書いてある。これに限らず、一つ一つの障害や病気を持って生まれる確率は決して高くない。しかし、無数にある障害や病気、さらには事故等で不自由な生活を余儀なくされている人は、かなり多いのではないか。

そう考えると僕は恵まれている。五体満足だし、大きな病気はしたことがない。人との関りが苦手という問題はあるものの、考え方次第で何とかなるだろうと思う。両親には大いに不満はあるとはいっても、秋から大学で勉強を始められる状況にもある。今まで足りないものにしか目を向けてこなかったが、当たり前のことがありがたく思えてくる。何でもできる気さえする。

何か特別な事情がある人に限らず、世間にはいろいろな人がいてそれぞれに個性がある。そんな当たり前のことを、今回初めて実感できた。

小さいころから常に、自分は人とずれていると感じてきた。それは自分がおかしいのではなく、「自分とそれ以外の人」という視点がおかしかったんだ。「自分を含めた一人ひとり」という視点で見れば、ごく当たり前のことだった。